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JADH SIGLITH第3回研究会「DHスタートアップ相談会」プログラム

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JADH SIGLITH第3回研究会「DHスタートアップ相談会」プログラム

日本デジタル・ヒューマニティーズ学会「人文学のための情報リテラシー」研究会(JADH SIG: Digital Literacy for the Humanities)では、下記の通り第3回研究会として「DHスタートアップ相談会」を開催いたします。

【会の趣旨】
 本会は、人文学諸分野におけるデジタル技術やデータサイエンス的知見の活用に取り組んでから日が浅く、またこのような研究手法に関する指導・教育環境に恵まれず、「アイデアは持ってるけどこれをどう研究発表に結びつけたらいいかわからない」「こういう研究発表を今度したいけどこの手の研究発表をしたことがないのでこれでいいかどうかわからない」とお困りの方を対象に、各々の発表内容に関連する分野で活躍する研究者からのアドバイスを得られる相談会です。
 本会におけるコメントややり取りの方向性としては、研究としての完成度を批判的に精査するというより、DH研究の種や芽を育てることを主たる目的とし、会全体で「DH研究としてどのように育てていくか」という観点での建設的コミュニケーションを取れたらと考えています。
 というのも、近年日本国内では、学部・大学院におけるデジタル・ヒューマニティーズの教育カリキュラムが少しずつ増えてきていますが、海外の状況と比べるとまだ充分とは言えません。また、海外ではサマースクールやオンライン学習教材が充実していることから、第二の研究キャリアとしてデジタル・ヒューマニティーズの分野に関心を持ったオーバードクターの研究者などの参入を支援する環境が整っています。日本国内ではこのような環境が充分に整っているとは言いがたい状況ですので、今回の「DHスタートアップ相談会」は、キャリアの如何を問わず、デジタル・ヒューマニティーズの世界に関心を持って歩み始めた、あるいは一歩を踏み出してみたい方々の手助けをする機会としたいと考えています。

【開催形式】
 基本的には、相談者とアドバイザーによるやり取りを中心としたクローズドな会、つまり少人数のゼミ形式にしたいと考えています。ただし、今後このような相談を持ちかけるかもしれない方は、事前申し込みのうえ聴講者として参加していただけます。
 聴講希望者は、次のGoogle Formからお申込みください。https://forms.gle/zaVW8hgPL5kn2K6Q8

【プログラム】
(1) 13:00~13:35
原実李(千葉大学大学院総合国際学位プログラム修士課程)
「オリンピックにおけるナショナリズムー東京2020大会の新聞報道に着目してー」
メインコメンテーター:大向一輝(東京大学)

(2) 13:35~14:10
澤田望(駒澤大学総合教育研究部)
「歴史新聞に掲載された地域・主題のテキストマイニングについて」
メインコメンテーター:村井源(公立はこだて未来大学)

小休止(5分)

(3) 14:15~14:50
相田愛子(日本学術振興会・金沢大学)
「経典と仏教文学のテキスト解析の進め方」
メインコメンテーター:山元啓史(東京工業大学)

(4) 14:50~15:25
小林洵也(千葉大学大学院人文公共学府)
「テキストマイニングの解釈主義的研究への応用」
メインコメンテーター:永崎研宣(人文情報学研究所)

(5) 15:25~16:00
出川英里(千葉大学人文公共学府博士後期課程)
「裁判判例の数量的分析について」
メインコメンテーター:田畑智司(大阪大学)

*問い合わせ
siglith@jadh.org

*開催事務局
小風尚樹(主査:千葉大学)
石田友梨(岡山大学)
大向一輝(東京大学)
喜多千草(京都大学)
田畑智司(大阪大学)
永崎研宣(人文情報学研究所)
間淵洋子(和洋女子大学)